2008年10月04日

高安秀樹「幸運・不運(特集/「不確実性」の経済学入門)」週刊東洋経済2008.9.6

ここ1年くらい人まで話すことが増えた。結構、何の根拠もなく社会現象を「そりゃいろいろな事例はあると、正規分布でね」なーんて知ったかぶりをしていたが、この記事を読んでから新しい言い方を思いついた気がする

・現実のデータを見るかぎり、所得は国や時代にかかわらず、ほぼ同じような分布に従うことがわかっている。血管をイメージするとわかりやすい。圧倒的に数が多いのは毛細血管だが、所得の場合にも、これを同じように低所得者が圧倒的多数を占めている。太い血管や高額所得者の数は少ないものの、そこには桁違いに太い血管や、想像を絶するような大富豪が必ず存在する。このような分布を「ベキ分布」という。確率や統計でよく出てくるベル型の「正規分布」とは大きく異なり、非常に長い裾野(ロングテール)を持つのが特徴だ
・確かにベキ分布は非常に不公平なものである。しかし、自然界のものは極めて普遍的にベキ分布に従うことが分かっている。ガラスを割ったときに生じる破片の大きさ、地震の強さ、雲の大きさなどは、その典型だ。地球上の生物の体の大きさも、数から言えば昆虫などの小さな生物の数が圧倒的に多く、ベキ分布に従う。経済の世界でも、CDや本の売り上げ、ホームページのヒット件数、株価変動などは、すべてベキ分布だ


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posted by Max at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評(雑誌) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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